ベビー(赤ちゃん)
更新日:2017.09.26
【助産師監修】かぶれを防げ!意外と知らない赤ちゃんのおまたの洗い方
ベビーお役立ちコラム【【助産師監修】かぶれを防げ!意外と知らない赤ちゃんのおまたの洗い方】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
【助産師監修】かぶれを防げ!意外と知らない赤ちゃんのおまたの洗い方
かぶれなど、何かとトラブルの多い赤ちゃんのおまたまわり。きちんとケアしてトラブルを防いであげたいけれど、いったいどうやってどの範囲まで洗っていいのか迷ってしまいますよね。そこで今回は、助産師 代田佳恵先生監修の赤ちゃんのおまたまわりのケア方法をご紹介します。
赤ちゃんのおまたまわりは、「清潔にしておく」ことが大切!
かぶれはおしっこやウンチ、垢や汗などが肌の刺激となって引き起こされます。そのため、おまたを清潔に保つことが大切です。ここで、赤ちゃんのおまたを清潔に保つポイント【オムツ替え編・お風呂編】をチェックしてみましょう♪
【オムツ替え編】
1.オムツはこまめにチェンジ!
おしっこやウンチをしたら、こまめにオムツを取り替えましょう。最近の紙おむつは吸水性に優れていて、1回のおしっこ程度では赤ちゃんもぐずらないことが多いのですが、肌には汚れがくっついています。オムツのおしっこを知らせるラインの色が変わっていたら、こまめに変えるようにしましょう。
2.シワの奥まで忘れずに!でも、ゴシゴシ拭くのはNGです
オムツ替えのときは、おしっこやウンチを残さずキレイにすることが大切です。おまたのシワや太ももの付け根、おしりの後ろ側まで忘れず拭きましょう。
ただし、ゴシゴシと強く拭くのはNG。赤ちゃんの薄くてデリケートな肌の刺激となってしまいます。ウェットティッシュでやさしく拭き取るようにしましょう。ウンチのときはおしり用ミストを使う、下痢でゆるいウンチのときは座浴(洗面器にお湯をはって洗い流す)にするなど、状況によって工夫するのもおすすめです。
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【お風呂編】
1.低刺激のあわあわ洗浄料を選ぶと◎
デリケートな赤ちゃんの肌の中でも、特にトラブルを起こしやすいおまたまわり。できる限り刺激せず、やさしく洗いたいものです。そこで、おすすめなのが弱酸性でアミノ酸系の洗浄料。デリケート肌も安心して洗えます。
また、肌はこすらずに泡で洗うことが大切なので、モコモコの泡で出てくる洗浄料を選ぶと、泡立てる手間も省けて便利です。おしり~おまたまわりまでやさしく泡をのせて、ガーゼなどを使わず手で洗いましょう。太ももの付け根や男の子のタマタマの裏側など、洗い残しの多いシワの部分も丁寧に洗います。
2.粘膜に近い部分は洗浄料を使わずに
女の子も男の子も、粘膜に近い部分まで洗浄料を使って洗う必要はありません。ただ、男の子は、ちんちんの先(亀頭部と包皮のすき間)に汚れがたまってしまい炎症がおきやすいそう。無理をせずむける所までをお湯で洗ってあげましょう(※男の子のちんちんをむくorむかないについては、下をご覧ください)。女の子も、おまたの粘膜に近い部分は、清潔なお湯(水流の弱いシャワーなど)でやさしく洗います。割れ目の部分を大きく開いてゴシゴシと洗う必要はありません。
3.すすぎはシワの奥まで丁寧に拭き残しにも注意!
おしりやおまたのまわりは、シワの多い部分。洗浄料やお湯が残ったままだと、肌の刺激となりトラブルの原因となります。ちんちんの裏側まで丁寧にすすいで、洗浄料の流し忘れに注意しましょう。また、水分残りも肌の刺激になるので、お風呂あがりはしっかり水気を拭き取ることも大切です。
保湿剤で肌をうるおし、バリア機能をUP!
清潔にするのはもちろんですが、赤ちゃんのおしり・おまたまわりは保湿ケアも重要です。保湿ケアは単に赤ちゃんの肌にうるおいを補給するだけでなく、刺激から体を守る、肌の「バリア機能」も補ってくれます。お風呂あがりはもちろんオムツ替えの時にも保湿剤を塗って、おしっこやウンチなどによる肌トラブルを防ぎましょう。
気になるおまたですが、粘膜まで保湿剤を塗る必要はありません。ただ、まわりをケアしているときに、粘膜にもついてしまうのが心配ですよね。そのため、保湿剤は香料やアロマ、着色料など肌にとって余計なものが入っていない、低刺激のものを選ぶと安心です。「ママ&キッズ ベビーミルキーローション」なら、生まれたばかりの赤ちゃんから使える低刺激処方で、口に入っても大丈夫なくらい安心なのでおすすめです。
気になる「おちんちんのむく or むかない」
男の子のママが気になるのが、ちんちんの先をむいたほうがいいのか否か。まず知っておきたいのが、赤ちゃんのおちんちんが皮をかぶっているのは、正常な状態で、気にすることはないと言うことです。
生まれた直後は、ほとんどの赤ちゃんが亀頭と包皮がくっついています。生後半年を過ぎても、手で皮をむける子は2割ほどしかいないと言われています。基本的には、成長にともなってむけていくので、過度に心配して無理やりむいたりしないほうがいいでしょう。
ただし、皮がかぶさっているので汚れがたまりやすいのは事実。お風呂の時は、むけるところまでで構わないのでやさしく洗ってあげましょう。むいて洗ったら後はしっかり皮を必ずもとに戻してあげてください。戻さないと、場合によっては嵌頓(かんとん)状態になってちんちんの先が腫れてしまうこともありますので気をつけてください。
おわりに
今回はママの気になる、赤ちゃんのおまたまわりの洗い方についてご紹介しました。ちんちんのむく・むかないなど、お医者さんや助産師さんによっても意見が異なることが多いので迷ってしまいますよね。
大切なのはできるだけ清潔にして、刺激に負けないように保湿剤でバリア機能を補ってあげること。おしりやおまたまわりは、シワが多くて汚れやすい部分。粘膜まで洗浄料を使う必要はありませんが、そのほかの部分は洗い忘れのないようにやさしく丁寧に洗ってあげましょう。
監修
代田佳恵(助産師・看護師)
東京都渋谷区を中心に、マタニティ&産後ヨーガ、ベビーマッサージ、母乳相談など、妊娠から卒乳までのケアなどを行っている。
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