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更新日:2017.11.14
初めていくのは勇気がいる!?「児童館」ってどんなところ?
キッズお役立ちコラム【初めていくのは勇気がいる!?「児童館」ってどんなところ?】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
初めていくのは勇気がいる!?「児童館」ってどんなところ?
育児休暇中のママの中には、「そろそろ児童館や子育てひろばにも行ってみたいな」と思っている方も多いのでは?でも、児童館デビューって、ちょっと勇気がいりますよね。そこで今回は、元 子育てひろば職員の方にママが気になる児童館のギモンをお聞きしました!
ママが気になる児童館のギモンを 元 子育てひろば職員の方にお聞きしました
Q そもそも児童館って? 「子育てひろば」と「児童館」は違うの?
「児童館」は赤ちゃん~18歳未満の児童が対象の、児童の健全な遊び場の確保、健康増進、情操を高めることを目的とした福祉施設です。一方「子育てひろば」は、乳幼児と保護者が対象です。基本的には0~3歳を対象とした施設が多いようが、未就学児が利用している印象です。
どちらも赤ちゃんとその保護者は利用できますが、児童館の場合は赤ちゃん専用の時間帯を設けている場合や、赤ちゃん専用(または優先)のスペースを確保しているところもあります。お近くの児童館の状況や利用時間帯を確認しておくといいですね。
Q 児童館ってどんなことができるの? お金はかかるの?
お子さんは施設内の屋内外スペースで自由に遊ぶことができます。保護者の方は、職員に育児の悩みなどを相談することができます。通常の利用に関しては、基本的にはお金はかかりません。
また、施設開放をしているだけでなく、絵本の読み聞かせやリトミック、季節のイベントなどの各種プログラムが企画されている日もあります。こちらは、プログラムによっては参加費が必要な場合もあります。月間プログラムなどを用意していることが多いので、ホームページか施設のチラシや掲示物などを確認するのがおすすめです。
Q 育児相談にのってくれるのは、どんな人? 予約などは要りますか?
基本的には、いつでもその場にいる児童館の職員に相談することができます。職員に相談する場合は、予約や料金は不要です。ただし、施設によっては日時を決めて専門家(助産師や保健師、歯科医、栄養士など)を呼んで相談タイムを設けている場合があります。このような特別なプログラムの場合には、要予約あるいは先着○○名限定といった制限がある場合もありますので、事前に確認をしましょう。
あとは、余談ですが、児童館以外にも育児相談ができる場所は意外と多くあります。市役所の子育て課や地域の保健センター、地域によっては保育園でも育児や食事相談を受け入れているところもあるようです。一度お住まいの自治体のサービスを調べてみて、ご自身の行きやすい場所を利用するのもいいかもしれませんね。
Q 生後何ヶ月くらいからデビューする子が多いの?
個人的な経験からですが、デビューは生後4~6ヶ月あたりの赤ちゃんが多いようです。赤ちゃんを遊ばせる目的ならば、首がすわってからの方がいいと思います。育児相談はいつでも可能です。
Q 飲食はできますか?
授乳室以外だと、時間帯や部屋を限定して離乳食を食べられる場所を設けているところがあるようです。施設によっては、食事はできないところもあります。持ち込んでいいものも施設によって異なるかと思いますので、事前に確認しておくのがおすすめです。
Q 持ち物の注意点は?
基本の赤ちゃんのお世話セットは必須です。おむつポーチや着替えなど、外出時にいつも持ち歩くものは忘れず用意しましょう。使用済みおむつやゴミの持ち帰りを徹底しているところも多いので、ビニール袋も忘れず用意しましょう。あとは児童館の備品やおもちゃを舐めてしまったりよだれをたらすことも多いので、ウエットティシュやタオルがあると便利ですね。汚したり散らかしたら、自分で元通りにするのが基本です。みんなで気持ちよく使いましょう。
あとは、小さなポシェットなどが役立つかもしれません。プログラムに参加するときや大部屋で遊ぶときは、大きな荷物はロッカーに預けたり端っこに置いておくので、貴重品を身に付けておくためです。ポシェットだと両手が空いて便利です。
逆に持っていかない方が安心なのは、個人所有のおもちゃです。児童館にはいろいろおもちゃが用意されています。個人所有のおもちゃの持ち込みは、紛失やお友だちとのトラブルの原因にもなるので、避けた方がいいでしょう。
Q ママ友もいないし、友人を作るのも苦手。浮かないか心配です…
お友達と来る方ももちろんいますが、赤ちゃんと2人で来て、親子2人で過ごす方もとても多いですよ。児童館というと社交の場のようなイメージが強いかもしれませんが、無理に誰かと話す必要はありません。ママ友づくりが目的ではなく、「家よりもおもちゃがいっぱいあるから」、「ずっと同じ家に引きこもっているのもストレスだから」…というような理由で来る方も多いです。
逆に、「知り合いはいないけど誰かと話したい!」というときには職員がいます。お子さんの成長の心配事だけでなく、ママも不安や落ち込んだ気分を解消するのも、児童館職員の役割です。日中独りきりでの育児はなかなか大変だと思いますので、気軽に職員に話しかけてくださいね。ママ友がほしい方は、通常の施設開放はもちろんですが、各種プログラムに参加するのもおすすめです。同じプログラムに参加する方は、お子さんの年齢(月例)も近いので、打ち解けやすいのではないでしょうか。
Q そのほか児童館を利用する上で、気をつけるべきことは?
児童館や子育てひろばはぜひ気軽に利用してほしいですが、しいて言うならば「子どもの体調に気をつけて」というところでしょうか?当然ですが、児童館や子育てひろばは、多くの方が利用します。まだ保育園や幼稚園に入っていない赤ちゃんにとって、初めての多くのお友だちとの交流の場になることも少なくありません。風邪などの体調の変化に注意してあげてください。
また、慣れてくると、ずっと家で育児をがんばっていたママにとっては児童館や子育てひろばが息抜きの場になることも多いです。ついたくさん通いたくなりますが、赤ちゃんの体調を第一に判断してあげてくださいね。
おわりに
今回は、元 子育てひろばスタッフの方に、児童館や子育てひろばについてお聞きしました。施設の設備や内容はそれぞれなので、気になる点は直接施設に問い合わせるのがおすすめです。ですが、「ママ友もいないし…」「なじめなかったらどうしよう」と躊躇する必要はありませんよ。
もちろん、児童館は必ず行かなければいけないものでもありません。ですが、歩けるようになるまでは公園でもうまく遊べませんし、おうちでずっと育児をするのにちょっと行き詰まりを感じてきた方は、ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね。
●参考
厚生労働省:児童館について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/jidoukan.html