妊娠中・産後のむくみがつらい妊婦さん必見！臨月でもできる足のむくみ対策

妊娠中や出産直後のお悩みの1つ、「むくみ」。普段はあまりむくみを気にしたことがない方でも、妊娠中期以降急にむくみが気になり始めることがあります。日頃からむくみやすい方の場合は、妊娠前よりもさらに症状がひどくなったりすることも。

そこで妊婦さんや産後の女性でも簡単に取り入れられる足のむくみ対策をご紹介します。歩くことさえつらくなってしまう前に、体に極力負担の少ない方法でできるむくみ対策を始めましょう。

なぜ妊娠するとむくみやすくなるの？

多くの妊婦さんが悩まされるむくみ。妊娠中にむくみやすいのには理由があります。妊娠すると、お腹の赤ちゃんに栄養をしっかり送り届けるため、全身の血液が増えます。血液が増えるということは、体の水分量全体が増えるということ。その結果、むくみが起きやすくなってしまうのです。

さらにおなかが大きくなることによって運動不足になりやすいことや、大きなおなかの圧迫で足への血流が悪くなってしまうこと、ホルモンバランスが崩れることによって手足が冷えることなども、原因として挙げられます。

むくみはいつからいつまで続く？

特にむくみの症状がひどくなりやすい時期は、妊娠後期から出産直後までといわれています。ただし、中には妊娠初期からつわりなどの影響で足などがむくんでしまう方や、出産の数カ月後までむくみに悩まされる方もいます。

臨月の妊婦でもできる足のむくみ対策を教えて！

普段からむくみやすい体質の方などは、妊娠中のむくみもあまり気にしない傾向があるかもしれません。しかし、妊娠後期のむくみは放置すると「妊娠高血圧症候群」という、母子ともに悪影響を受けてしまう病気のリスクもあります。むくみをケアする意識を高め、体に負担のない方法で対策することがおすすめです。

1.眠るときに足を高めの位置にする

寝るときに両足の下に座布団や枕などを置いて、足を少し高くすることによりむくみを予防することができます。

ただし、足の位置が高すぎると逆効果になりますので、翌日の調子を見ながら足の下に入れるものを変えるなどして、高さを調整すると良いでしょう。また、腰に負担やおなかに圧迫感を感じる場合は、無理をせずに止めましょう。

2.下半身の冷え予防をする

もともと冷えは女性の大敵といわれますが、妊娠中ならなおのことです。特に足などの下半身はむくみやすいため、体を効果的に温めて血行促進につとめましょう。

定期的に洗面器を利用した足湯につかったり、ソックスやレッグウォーマーなどを活用したりして冷え予防をするだけでも、むくみがかなり楽になるはずです。

また、冬だけでなく夏場の冷房も、思った以上に体を冷やしてしまいます。夏でも靴下をはくなどできるだけ足先を冷やすことを避けましょう。

3.塩分を控え、カリウムを意識的に摂る

人間の体は塩分を摂りすぎると、体内のナトリウム濃度を高めてしまわないよう水分をため込もうとします。塩分によるむくみはこの作用で起こるので、妊娠中は特に塩分を控えた食生活にすることが望ましいでしょう。また、ナトリウムを排出する作用のあるカリウムを多く含むバナナや枝豆、納豆などを食べるようにするのもおすすめです。

4.むくみ予防用の着圧ソックスを利用

着圧ソックスには、むくみを防止する効果があります。ただし、気をつけたいのは、小さいサイズを選ぶと逆に血行を妨げてしまうということ。ちょうど良いサイズを選んで最初は短い時間から試し、足の調子を毎日確かめながら使ってみましょう。足のマッサージなどが難しい臨月の方にもおすすめの方法です。

5.リンパマッサージ

座った状態でふくらはぎに手を伸ばしてもお腹に負担がかからない時期までなら、足のリンパの流れを良くするためのセルフマッサージも有効です。座った姿勢で足首から膝へ向かって、両手でゆっくりマッサージします。おなかが大きくなり座って足をマッサージするのが大変になったら、無理をせずご家族に手伝ってもらいましょう。また、仰向けで寝た姿勢で脚を揺らしたり、足首を回すのもおすすめです。

おわりに

今回は、妊娠中・産後のむくみ対策についてご紹介しました。

「たかがむくみ」と、放置は厳禁。特に普段からむくみやすい方は、できることから行ってみてください。

また、妊娠中に限らず、むくみは女性に多いお悩みの1つです。これから妊活をする予定の方も、日頃からむくみ予防を意識して今回ご紹介した対策を行うようにすると、妊婦さんになってからのむくみのお悩みを防げるかもしれませんね。

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